はいさい!
てぃーだ石垣島の伊波です。
本日は、石垣島の海を守る男、自身を南の島の拾人(ヒロインチュ)と名乗る男、合同会社縄文企画 田中秀典さんをご紹介します。
今回ご紹介する田中さんは、過去に海に潜る仕事をする中で避けては通ることができなかった「海洋ゴミ問題」に目を向け、100年後に生物が幸せに生きていける地球を残す為、レジ袋が有料化した2020年7月1日から毎日アースクリーン(ゴミ拾い)を継続、現在も石垣島のどこかで毎日ゴミを拾い続けている方です。
そもそも、石垣島のエメラルドグリーンに輝く綺麗な海にゴミがあるの?と思った方が多いのではないでしょうか。テレビでよく見る石垣島の海、また石垣島に実際に訪れて綺麗な白い砂浜、きれいな海で遊んだことがある方、ゴミなんてあまり見たことないと思われると思いますが、現実はそうではないことを私も知ることとなりました。
石垣島のガイドブック等に掲載されている管理されたビーチではなく、ありのままのビーチには驚くほど多くの海洋ゴミがノンストップで漂着し続けているのです。
石垣島の美しい景色の中に漂着ゴミが埋め尽くされている現実。離島は地球の縮図であること。田中さんは、“今こそ知って欲しい”都会の生活では見えてこないリアルな現実と向き合うことの大切さにいち早く気づき、その体験を提供しています。そして、拾ったゴミを拾ったままにせず、そのゴミをアップサイクルするワークショップも実施しています。
今回私は以前から石垣島のために何かしたいと常々思っていたこともあり、「早朝アースクリーンツアー」に参加することにしました。
このツアーは、ガイドブックには載らない石垣島の裏側のビーチでアースクリーン(ゴミ拾い)を行うツアーです。そのツアー内容を体験談と共にご紹介したいと思います。
ツアーの始まりは、まだ日の登らない早朝から始まります。今回の集合場所は離島ターミナル、月明かりの中をわくわくしながら歩きます。離島ターミナルに到着し見上げた空には、まんまるでとてもきれいな月がありました。
楽しみすぎて早く着いた私はストレッチをして待ちます。
そこへ田中さんのお迎えが到着。この時初めてお会いしましたが、とても気さくで朝から素敵な笑顔で私を向かい入れてくれました。簡単な挨拶を済ませ、早朝からお互いの話や向かうビーチの話をしてる間に目的のビーチへ到着しました。
日の出まで30分、ヨガマットを貸していただき、各々リラックスした時間を過ごしました。その時間はとても気持ちのいい時間でした。水平線がほんのりとオレンジ色になってきました。
いよいよ朝日の登場です。少し雲がありましたが、真っ直ぐに伸びたオレンジ色の道が現れ、神秘的な時間が流れました。写真では伝わらないのが残念です。
しばらくしたら本来の活動開始です。田中さんのゴミを拾う時のルーティーンで初めにスクワットを10回します。なかなか面白いルーティーンだったので、一緒にやりました。
アースクリーン開始!
ビーチには本当にたくさんの種類のゴミが所狭しとありました。
私が体験したのは7月、それでも多いと思いましたが、一番多いのは北風が吹く冬だそうです。
この北風が吹く時期には、拾っても拾っても次の日になると新しいゴミが海から流れ着いてくるそうです。
石垣島の分別方法についても教えていただけるので、袋ごとにひたすらゴミを拾います。
今回私が拾っていてよく目にしたのが、ペットボトルです。それもキャップがついたもので、日本表記ではないものが多かったです。いろいろな説があるそうですが、ペットボトルが浜まで流れ着くのは数%、それ以外は流れ着く前に海の底に沈んでしまうそうです。それを考えると海の底にはどれだけのゴミが沈んでいるのでしょうか。それを海に住んでいる生物たちが食べているとしたら…なんだか悲しい気持ちになりました。
さて、ゴミ拾いをしていて次に多かったのが、漁具関係のものです。
いろいろなタイプの縄が所狭しとある中でうなぎの捕獲に使う漁具や牡蠣の養殖に使うもの、本当に多くの漁具がありました。中には玩具や片方だけの靴もありました。本当に多くのゴミがあるので、夢中になって拾っているとあっという間に終了の時間です。目の前にはまだまだ多くのゴミがありますが、いっきに拾うのは無理です。
記念写真を撮り、帰路に着きます。今回は私は、拾ったゴミをアップサイクルするワークショップも同時に体験しました。拾ったゴミを利用して、アクセサリーやコースターに変身させることができます。その模様は後編でお伝えしたいと思います。
きれいで美しい石垣島を後世の代まで繋げていくためには、現実を知り、守っていく活動をしていかなくてはいけないことを強く感じました。ここまで読んでくれたみなさんも、きれいな石垣島だけでなく、現実も知ってもらい、これからの行動の参考にしてくれるといいなと思います。
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