はいさい。
てぃーだ石垣島の伊波です。
今回は観光スポットのご紹介です。
唐人墓「とうじんばか」と読みます。
さて唐人墓とはどんな場所なのでしょうか。
その建物は龍、鳳凰、武将などの像が形どられており、極彩色をした非常に美しい建物になります。
しかし、その美しさとは裏腹に建立に至ったのには悲しい出来事が関係している建物になります。
ロバート・バウン号事件。
1852年2月、福建の厦門(アモイ)で集められた約400人の中国人が、米国のロバート・バウン号でカリフォルニアに送られる途中で暴動を起こし、船長ら7人を殺害しました。
船は台湾に向かう途中に石垣島の崎枝村沖合で座礁。
380人が下船しました。八重山の役人たちは崎枝村の赤崎に収容所を設け、中国人を収容しました。
しかし米英の船が収容所を砲撃し、武装兵が上陸して中国人を銃撃・逮捕。
捕縛を免れた中国人は琉球王国に保護されましたが、疫病などで亡くなるものも多かったと言います。
翌年9月に生存者172名を琉球の護送船2隻で福州に送還し、事態は収束しました。これがロバート・バウン号事件と呼ばれる出来事のあらましです。
唐人墓(とうじんばか)はこの事件によって亡くなった中国人を弔うために1971年に建てられたもので、非業の死を遂げた中国人の霊を祀った墓です。
行き方は、石垣空港から車で45分ほど、石垣港井原間線を観音崎方面へ北上していくとそれはあります。道中はとても綺麗な海を望むことができるので、ドライブの途中で寄るのをおすすめします。
バスで行く場合には、ターミナルから乗車の場合、路線バスを利用して”唐人墓”というバス停で下車します。市街地から乗車する場合は、系統9の川平リゾート線で15分にて訪れることができます。新石垣島空港から乗車する場合は、系統4もしくは10の空港線に乗車しバスターミナルにて系統9の川平リゾート線へ乗り換えてアクセスします。所要時間は約60分です。
美しい海、おいしい食べ物がたくさんある石垣島ですが、こういった歴史を肌で感じるのも石垣島を知るのにいいのではないでしょうか。
ここで写真を撮ればなにか写るかもしれません。私が幼い頃ここで写真を撮ったときは、写りました。なにかはいいませんが…
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。